4月5日(火)_EATALY&夕食&ドミンゴ
桜を愛で、手打ち蕎麦を賞味し、日本的な時を過ごした後はイタリアの食材店、
EATALYへ。
ここは最初に訪れたレストランのグループの総帥、Mario Bataliがプロデュースしているお店です。
レストランと食材店が渾然一体となっており、火曜日の午後とはいえ、人で溢れかえっていました。

新鮮な魚介類

ソフトシェルクラブもあります。

パスタの種類の多いこと。
あまりスーツケースの隙間に余裕がないので、生ハムとチーズ、クッキー(これは次の日のパート練習のためのもの)をお買い上げ。
生ハムもチーズも帰ったその日の夕食に頂きましたが、とても美味しかったです。ここはお取り寄せもできるので、帰ってからゆっくりネットを見てみましょう。
ホテルに一旦戻り、食料品を部屋の冷蔵庫に入れ、しばし休憩。ニューヨーク最後の夕食とオペラを楽しみに出かけました。
向かったレストランはリンカーンセンターから北へ3ブロック先のヌーベル・アメリカン、
Telepan。

レストランの向かいにはCallery Pearの白い花が真っ盛り。(
グラウンドゼロに咲いている木と同じと思います。)真っ白なこの花は夜目にもはっきりと分かり、ニューヨークの街を素敵にしていました。
ここでも5時からのPre Theater Prixe-Fixeのメニュー。ミシュランの一つ星ですが、3コースのこのメニュー、$49とお手ごろ価格です。

アミューズでのスープ。さて、何のスープだったのでしょう?

お昼にしっかり天ぷらを頂いたので、それほどお腹が空いておらず、アペタイザーはひよこ豆のスープ 根菜とローストしたロズマリー。テーブルに置いてから、ウエーターさんがロズマリーを取り除こうとしたので、ちょっと待って頂いて、写真をパチリ。
熱々で美味しい。でも、「凄く」という形容詞はつけられません。

メインはBarramundi、鱸の一種のようです。菊芋とマッシュルームとほうれん草のヴィネグレット。お腹が空いていたらお肉系を食べたかったのですが、この日もお魚になってしまいました。でも、美味しかったので良し、です。

デザートはホームメードのアイスクリームとシャーベット。いつも同じようなものになってしまいますが、チョイスが少ないので仕方ありません。しかもこのお値段ですから、文句は言えません。
凄く印象に残るほどのお味ではありませんが、サーヴィスも良いし、ちょっとオペラの前に夕食、というにはちょうど良いお店です。
夕食を終えて7時半までのオペラの開始時間にもまだ間があるので、ウインドーショーッピングを楽しみながらリンカーンセンターへ。
今回最後のオペラはヴェルディ作曲
「Simon Boccanegra」。プラシード・ドミンゴが主演です。私はドミンゴが演じたこのオペラを4年前、ロサンジェルス・オペラで見たことがあります。当時のブログ記事は
こちら☆です。
ドミンゴがテナーからバリトンへ変わって間もなくのことで、当時71歳でしたが、その朗々たる声に歳を感じず、びっくりしたのでした。
ドミンゴはこの1月に75歳を迎えました。このスーパースターは一体いくつまで歌えるのだろうか、というのが私の関心事です。
指揮は
James Levine。幾多の病気と怪我を克服してMetの指揮者として見事カムバックしたことは本当に嬉しいことです。特別仕立ての電動車椅子で現れたLevine。
指揮の最初の一振りの出だしの音から綺麗。今まで二つのオペラと同じオーケストラとは思えない美しい音色。
オーケストラの団員が如何にJames Levineを尊敬しいるかが分かります。優れた指揮者はそこにいるだけで、団員の心を一つに纏めあげるのですね。

そして、もちろんドミンゴもとても素晴らしかったです。彼のピーク時に比べれば、声量には陰りがありますが、声のカラー(質)の多様さと歌と演技のうまさはやはりスーパースターです。
また、3時間を超える長いオペラにほとんど出ずっぱりのその体力。とても75歳とは思えません。
「シモン・ボッカネグラ」は40年近く前、イタリアオペラが日本へ来た時、初めてテレビで見て以来、スケールの大きい美しい音楽に魅せられてきました。
ソプラノ、アメリアが歌う美しいアリア
「Come in quest'ora bruna」も練習したものでした。ミレッラ・フレーニですが、興味のある方はお聞きになってみて下さい。
ニューヨーク最後の日に私の大好きなオペラを大好きなキャストで見ることができたのは、本当に幸せでした。
3つのオペラと1つのミュージカル、そして美味しい食事。楽しいニューヨークを満喫した6日間でした。
〜終わり〜
ご訪問ありがとうございました。