私がたった一冊持っている小林カツ代さんの料理本「アッという間のおかず」。この本に何度助けられたことか!
この本は題名の通り、普通に手に入る材料で短時間で簡単に作れるものばかりで、しかも美味しい。という三拍子揃ったレシピが強みです。
お昼には麺類が多いのですが、夏にはこのツルツル麺をよく作ります。本来は冷麦ですが、蕎麦でもうどんでも良いです。今回はお蕎麦。
使った材料はオクラ(茹でてみじん切り)、長芋(すりおろす)、納豆、モロヘイヤ(冷凍しておいたものを解凍)、刻み海苔、本山葵。上から自家製「返し」。(市販の麺つゆで良いです。)
小林カツ代さんのオリジナルには、ネギの小口切りと瓶詰めのえのきだけの佃煮も入ります。要するに、考えられるネバトロしたものを使った料理です。
これが暑い夏にはスルスルっと食べられる優れものです。
二つ目は焼きそうめん。前日作って余った豚肉の生姜焼きを使いたくて、作りました。
私が使った野菜は使ってしまいたいものばかりで、ズッキーニ、茄子、玉ねぎ、ピーマン。
最初にガーリックのみじん切りと玉ねぎを炒め、もし生肉ならここでお肉をいれ、次に野菜類を炒め、固めに茹でた素麺を加えます。調味は醤油だけというお手軽さ。最後に青紫蘇を加えます。単純な料理ですが、これが夏にはぴったりです。
三つ目は牛肉の重ねあえ。牛肉の薄切り(私はしゃぶしゃぶ用)、トマト、アスパラガスが材料です。みじん切りのガーリックと生姜、醤油(肉200gに対して大匙2)、胡椒の漬け汁を作っておきます。
煮たった湯で最初にアスパラガスを茹で笊にとり、その茹で汁で牛肉を茹でて、熱いうちに漬け汁に漬け込みます。
厚さ5ミリくらいの銀杏切りにしたトマト、アスパラ、つけ汁につけた牛肉を食卓に出す前に混ぜ合わせます。
このレシピも特別な材料は何一つ使いませんが、見た目も綺麗で美味しい一品です。これは夕食だったので、ゴーヤとシラスの酢の物も作りました。
ゴーヤのワタと種はスプーンでバラバラにならないようにこそげ取り、小麦粉に水を入れた生地をまぶして、ソテーしました。
カリッと焼いて、塩をかけると良い酒ののつまみになります。わたも種も全く苦くありません。
小林カツ代さんのレシピに助けられた夏の三品。皆様もどうぞお試しください。
*****閑話休題*****
オリンピックが無事終了しました。選手の方々、関係者の皆様お疲れ様でした。
さて、音楽家から閉会式について一言。
最後の方にフーリンと大竹しのぶさんが歌った「星めぐりの歌」。これが「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ。。。。」の作者である宮沢賢治の作詞・作曲であることをご存知の日本人はそういないでしょう。
日本人でも知っている人が少ないのなら、まして外国人には意味不明です。
テレビを見ながら、なぜ歌の最初に宮沢賢治の有名な詩の最初のフレーズと歌詞の中の星座をCGで夜空やスクリーンに映さないのか不思議でした。
星座と同時に日本語と英語、フランス語訳の星座名を映し出せば、皆が何を歌っているのか理解したでしょう。
また、日本人としても小柄な大竹しのぶさんはちょと大きな子供にしか見えず、子供だけの方が良かったと思います。
日本は合唱大国です。東京にも上手な児童合唱団がたくさんあるので、チェロのオブリガートが入る林光さんの編曲した合唱曲「星めぐりの歌」にすれば良かったのに、と思いました。
ちなみに、開会式にオリンピック賛歌を歌った福島県の高校生の合唱はとても素敵で上手でした。さすが、合唱の盛んな福島県の高校生だと感心しました。
普段饒舌なNBCのコメンテーター(6ヶ月後に迫った冬季オリンピックへのバトンタッチのつもりなのでしょう、フィギュアスケート出身のタラ・リピンスキーとジョニー・ウィアー)が何もコメントできず黙っていました。変な解説が入るより無言の方がこちらとしてはありがたかったですが。
閉会式の他の残念な部分は皆さんのコメントにお任せしますが、音楽家としてちょっと一言でした。
Stay Healthy!