節分に恵方巻きを食べるという大阪の風習が全国に広がり始めたのは1998年で、その後2000年以降に急速に広まったのだとか。
恵方巻きを知ったのは2001年にサンディエゴに来てからのことで、日本食料品店で売られていて、初めてその風習を知ったのでした。
東京育ちでしかも長年の外国暮らしで、恵方巻きには何の感慨も催しませんが、節分近くになるとあまりにも恵方巻きを目にするので、たまには巻き寿司でも作ろうかしら、と思って鰻の蒲焼を買って来ました。
でも、中途半端な思いで買い物をしたので、太巻きにする具材に思うようなものがなく、結局はうなちらしになってしまいました。
ご飯はすし飯ではなく、熱々です。ご飯の上にほんの少し鰻のタレをふりかけ、たっぷりの錦糸卵、2センチ幅に切った鰻、菜の花の塩茹でを乗せて春らしく。
さて、蕪蒸しは冬の食べ物です。本来は京都の大きな聖護院蕪を使うのです。
前にも記事にしたことがありますが、結婚して初めてのお正月、夫が蕪蒸しを作ろうと言い出し、聖護院蕪を探して遠くまで足を伸ばしたことがあります。その当時の東京には普通のスーパーや八百屋さんには置いていませんでした。
聖護院蕪を使っての蕪蒸しは、後にも先にもその1回で、あとは日本の普通の蕪も手に入らない地域に住んでいましたの、蕪蒸しはずっとご無沙汰していました。
サンディエゴに越して来てからはお正月に蕪蒸しを作るのが習慣のようになりました。今年はまだ作っていないことに気づき、立春の前の日、すなわち節分の日に駆け込みのように作ってみました。
ところが、あると思っていたキクラゲもなく、長芋も買い忘れました。それでも熱々の蕪蒸し、美味しかったです。(レシピは下に書きました。)
久しぶりに訪れた知野ファームでは赤蕪を買い、甘酢漬けに。(レシピは
ここ⭐️を参考になさってください。)綺麗な赤で食卓が華やかになります。でも、プレースマットまで赤にすることはなかったと、反省。
名残の冬と春の訪れを感じた夕食でした。
蕪蒸し(一人分)
蕪 中3個
海老 大2尾
鰻の蒲焼 2x5センチ 二切れ
銀杏 数個
卵の白身 1/3個分
片栗粉 小匙1/2
銀餡
鰹だし汁 150ml
醤油 適宜
水溶き片栗粉 小匙2
三つ葉 1本
山葵 適宜
蕪は綺麗だったら皮のまますりおろして軽く水気を切る。(茎の部分を少し残したままだとおろしやすいです。)
片栗粉と卵の白身を泡立ててすりおろした蕪に加えてよく混ぜる。
(あれば、これに戻した木耳の千切り、すりおろした長芋を少量加えます。木耳のコリコリした食感がとても合います。)
海老は背わたを取り、殻のついたまま塩ゆでにし、殻を剥く。
鰻は一口大に切る。
銀杏は殻をむき、茹でる。(穴杓子でこすりながら薄皮を取る。)
器に海老、鰻、銀杏を入れて蒸し器で温める。
卵の白身と片栗粉を混ぜた蕪のすりおろしを上に乗せ、蒸し器で5分、熱々にする。
熱い銀餡をかけ、山葵、銀杏、三つ葉を飾る。
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