4月3日(日)_MOMAとミュージカル
この日は4月としては異常とも思える寒さでした。東海岸の4月初旬の気温は年によってとても違います。時に夏のように暑くなったり、桜が咲いてから雪が降ることもあります。
今年の4月は私たちにはついていなかったようで、寒いだけなく、強風が吹く厳しい天気でした。アメリカでは風の速度は時速で表します。テレビによると、時速45−60マイル(72km−96km)でした。サンディエゴ近辺の高速道路のスピード制限が時速65マイル(104km) ですから、台風並みの強風です。
この日の天気は随分前から強風になることが分かっていましたので、外での観光はあきらめ、もっぱら屋内で時間を潰そうと決めていました。
それでもこの強風の中、車ではなく地下鉄で
MOMA(Museum of Modern Art)へ出かけました。
日曜日とあって、美術館は相当に混んでいましたが、切符はあらかじめ買っておいたので、スムーズに中へ入ることができました。
一度は本や雑誌で、また過去の展覧会で見た名画ばかりです。
ここに名前を書くほどもないとは思いますが、一応。(もちろんここに載せた写真は撮影しても良い絵画です。)
ドガ
ゴーギャンの洗濯女
セザンヌのリンゴの静物画
ゴッホのオリーブの木
シャガールの私と村
マチスの青い窓
ピカソの音楽家
アンディ・ウオーホールのキャンベルスープの缶詰
写真が真正面からのものが少ないのは、いつも誰かが真正面にいるからです。
折しもプリツカー賞を始めとして多くの重要な建築の賞を受賞している伊東豊雄氏と、彼の影響を受けた日本人の若い5人の
建築家の展覧会も催されていました。
ベオグラードにある藤本壮介のBeton Hala Waterfront Center
MOMAを出ると早12時半。
午後は3時からリンカーンセンターの中のVivian Beaumontでミュージカルを観る手筈なので、ホテルに戻り、ホテル内の和食のレストランでランチをとりました。
お味噌汁。自分で好きなようにお味噌を入れます。その分ぬるくなりますが、好みの塩加減にできるのは良いのかもしれません。
二人ともお弁当。
ランチを済ませて着替えをし、リンカーンセンターへ。ミュージカルは
「王様と私」。渡辺謙が王様です。
オペラの切符を買ったのは昨年の7月。当初はミュージカルを観ることは全く念頭になかったのですが、オペラのない日曜日、しかも風が強く寒い日ということが分かり、6日前に急遽切符を買ったのでした。
生徒のお母さんに「ニューヨークでは渡辺謙の『王様と私』をご覧になるのですか?」と聞かれたのがきっかけです。たまたま聞かれなかったら、気づかなかったでしょう。
当日のアンナ役はKelli O’Haraではなく、スタンバイのAnalisa Leamingでしたが、綺麗な声でなかなか上手でした。
渡辺謙も歌は上手ではありませんが、はっきりした英語で舞台慣れしていましたし、子役も皆芸達者。ミュージカルもまた楽しかったです。
夕食のご紹介はまた明日。
〜続く〜
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