3月中旬以来食料品の買い出しは2週間に1度。アメリカのスーパー、Whole Foodsと日本食料品店を交互に訪れます。
肉や魚は冷凍できますが、野菜や果物はどうしてもフレッシュなものが欲しいので2週間が限度です。
買い物前日の冷蔵庫を見ると、人参1本、玉葱1個、じゃが芋2個、万願寺唐辛子1パックと赤いスイート唐辛子数本。そして、鉢植えからもいだ真っ赤なトマト2個。果物に至っては一口大に切ってラム酒に漬けたメロンが7切れと桃のコンポートが1個。
桃のコンポートは翌日の朝用、メロンはデザートですから、残った野菜で夕食を作らねばなりません。
でも、頭をひねればなんとかなるものです。
まずトマトはサルモレホ。トマト2個は皮も種も一緒にミキサーにかけ、水に浸して絞ったパン(薄切りトースト半枚)、オリーブオイル、シェリービネガーの代わりに白いバルサミコ酢を加えて再びミキサー。
冷蔵庫で冷やして、生ハムとゆで卵のみじん切りをトッピング。ボリュームたっぷりの美味しいトマトスープです。
鶏のもも肉は解凍して、玉葱、人参、グリーンオリーブでサフラン風味のシチューにしました。(レシピは下に書きました。)
万願寺唐辛子とスイート唐辛子はオリーブオイルで炒めて、フレーク塩をかけたシンプルな一皿。
見た目は辛そうなこの赤い唐辛子(名前は忘れました。)はパプリカのような糖度があります。
これで冷蔵庫の野菜も果物もほぼゼロ。晴れて買い出しに行き、今度は反動でたくさんの野菜と果物を買ってきました。
でも、最近の買い物は面白くありません。マスクをし、遠近両用のメガネをかけ、手袋をはめ、メモを片手に人々と距離を取りながら、さっさと済ませ、品物をゆっくり吟味する時間はありません。
食料品の買い出しは、檀一雄のように「この世で一番楽しいことの一つ」だったはずなのですが、義務でしか無くなってしまいました。
そして、買って帰ってからのパッケージの消毒と野菜類を綺麗に洗って拭いて。。。。
でも文句を言ったらバチが当たります。今健康でいること。食料品を買うお金に困っていないこと。この二つの幸せを噛み締めないと。
過去には戻れないのですから、せいぜい今日も美味しい夕食を作って、その後はオペラを楽しむことにしましょう。
Stay Healthy!
鶏肉のサフランシチュー
材料(二人分)
鶏もも肉 200−300g 骨つき、骨なしお好みで
塩胡椒 適宜
小麦粉 適宜
オリーブオイル 適宜
玉葱 中1個 薄切り
サフラン 適宜
人参 小1本 小さい角切り
グリーンオリーブ 8−10個
チキンストック 約300ml
フレッシュなミント 適宜 (なかったらイタリアンパセリ)
鶏もも肉は適当な大きさに切り、塩胡椒し小麦粉を軽くまぶす。
厚鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉の両面を焼いて取り出す。
同じ鍋に玉葱の薄切りとサフランを加え、しんなりするまで数分炒める。
人参、グリーンオリーブを加えて少し炒め、チキンストックを加える。
鶏肉を戻し、15分蓋をして煮込む。その後は蓋を取り、汁を少し煮詰める。
皿に盛ってからミントを散らす。
フレッシュなミントが重要な役割を果たしますが、なかったら、パセリをお使いください。