旅行に行く娘夫婦が彼らのワンちゃんを預けに我が家にやってきました。
健康に問題がある娘の老犬はよそに預けるのが心配で、わざわざ飛行機で1時間半かけて私の所までくるのです。
彼らが来るとなんだか忙しい。空港まで迎えに行き、午後1時頃我が家へ着き、簡単にうどんのお昼を作り一息入れると、彼らが「映画を観に行こう」と言い出しました。
我が家から車で5分くらいのところにあるラグジュアリーな映画館で封切りになったばかりの
「Ocean’s 8」をやっているというのです。こんな機会でないと私も映画を観に行かないので、一緒に行くことに。
5時前に家に帰り着き、娘に分からなかったコンピューターのことを聞いて、さて、夕食の支度です。
いつもは一人分ですからあっという間にできるのですが、3人分だとちょっと勝手が違います。なんだかんだと1時間以上もかかってしまいました。
1日前から昆布締めにしておいた鯛は翁和え。山椒の葉の香りが効いて、婿さんにも大好評。
鯵の刺身は10分塩締めにしてから、酢で15分締めて削ぎ切りにし、板ずりの胡瓜と菊の花で、緑酢和え(皮ごと胡瓜をおろし、軽く絞り、煮切りみりんと米酢、醤油、塩の甘酢です。)
鮪のお刺身は2時間ほど(つまり映画から帰ってすぐに)塩麹に漬けました。
この日のハイライトは雲丹の茶碗蒸し。卵3個(186g)に対して鰹のだし汁800ml。卵の重さの4−5倍のだし汁というのが私の目安です。茶碗蒸しの出汁だけは鰹節で取ります。軽めに塩と醤油で味をつけ、茶碗には茶漉しで漉しながら入れます。
中に雲丹を3切れ、蒸しあがってから(約8分)さらに生雲丹を二切れと三つ葉。三つ葉が煮え過ぎてしまいましたが、とろとろの美味しい茶碗蒸しになって、ほっとしました。
野菜類は生のビーツ、リンゴと茹でたビーツの葉っぱと酢の物。
もう一品はインゲン、スナップエンドの味噌炒め。一旦硬めに茹でてから胡麻油で炒め、甘味噌を絡ませて大葉の千切りを加えます。
ご飯ものは蛸飯。
syunさんのところで見た蛸飯を真似しようと思ったのですが、作るギリギリになって読んだので、半日干すところはできませんでした。
それで、自己流で蛸の足のすべての面に細かい十字の切り込みを入れてから指先大に切り、昆布、酒、醤油、みりん、生姜の千切りと一緒に炊飯器で炊き上げました。
蛸が柔らかで、ご飯にも蛸の味がしみて、とても美味しく皆に好評で、やれやれでした。次回は忘れずに半日干し、半分の蛸はお米と一緒に炊き、残り半分は炊き上がってから入れてみましょう。
娘夫婦はワンちゃんを私に託し、翌日の早朝には出かけて行きました。
いつまでたっても娘は娘。それも私が元気でいるので甘えられるからでしょう。(婿さんは働き者で、夕ご飯の後片付けは全部彼がやってくれました。幸せな娘です。)