4月3日(日)_夕食は三ツ星
渡辺謙が演じた「王様と私」を見た後はしばしホテルに戻って休憩。夕食はホテルから徒歩2分のトランプタワーの中にあるミシュラン三ツ星のフレンチ、
Jean Georgeへ。
寒さ、強風、雨という三重苦の中、あまり歩かずに済んだのは幸いでした。今回のホテルのローケーションは思ったよりずっと便利でした。というのもホテルはリンカーンセンターに近い所、レストランはホテルに近い場所を選んだ結果ですが。
ここも予約受付開始すぐにオンライン予約をしたにもかかわらず、7時45分以前には取れませんでした。このレストランは珍しくドレスコードがあり、ジーンズ、スニーカーはご法度。男性はジャケット着用です。
天井が高く、テーブルがゆったりと置いてあり、高級感があります。働いているウエーターさんの数が多いので、サーヴィスは抜群です。
私たちが頼んだのはテイステイングメニューのスプリング・メニュー。
アミューズ。左は確か根菜類のスープをゼラチンで固めたもの。右は覚えていません。
そしてマッシュルームのスープ。
パスティーナ(小さなパスタの種類)、ウニ、キャビア。前の日のEscaとかぶりますが、こちらのほうが量が多い。
真鯛の刺身、オリーブオイル、海塩、唐辛子のプリザーブ、真鯛の出汁。お箸が出てくるところが面白いです。最近のアメリカ人は上手にお箸を使うようになってきました。真鯛が新鮮です。真鯛を一口食べたら、出し汁を一口召し上がってください、と言われました。良いお出汁が出ていてとても美味しい。
アスパラガスとモレル(茸)、アスパラのソース。茸のソース(軽めのベシャメルソース)が最高に美味しかったです。テーブルに置いてから最後のアスパラのソースをウエイトレスさんがお皿に描きました。
ブラック・シーバス(鱸の一種)、ココナッツミルクとパースニップ(蕪の一種)のスープ。シーバスは多分蒸したものでしょう。火の通り具合がちょうど良いのに、魚は火傷しそうな熱々。ココナッツミルクのスープが魚にとてもあい、美味でした。
ローストしたメイン州のロブスターとロマネスコ。スモークしたチリとアーモンドを乳化したもの。ロブスターはほんの少し焼きすぎの感がありました。ロブスターは火が通ったか通らないかくらいの方が甘みがあり、硬くならずに美味しいと思います。それは私が日本人だからかもしれませんが。アメリカ人は火がしっかり通っていないと駄目なのかもしれません。でも、ロマネスコはとても美味しかったです。
ローストしたラム。ブロッコリのペスト(ジェノヴェーゼ)、乾燥玉ねぎ。ミディアムレアーに焼けたラムがとても美味しい。最後にヘビーなものが出てきて食べられるかしらと思ったのですが、美味しかったので完食。乾燥玉ねぎも美味しかったです。
デザートは柑橘類で統一。
柑橘系のシャーベットとメレンゲ。
右下から時計回りに、グレープフルーツのグラニテ、柚子のクレープスフレ・シュゼットソース、柑橘類のチーズケーキ、みかんのサヴァラン(上に乗っているのは金柑)。
最後はチョコレート三種類とアーモンドクッキー。白いのは自家製マシュマロ。出来立てですからと、鋏で切ってくれました。確かに市販のマシュマロとは全く別物です。
ちなみに、この料理に合わせたのはシャンペン、Paul Goerg, Brut, Reserve。
どの料理もとても美味しく、サーヴィスも満点。でも意外性があまりないので、三つ星は行き過ぎかな、とも思いますが、相対的に言ったら、やはり三つ星なのでしょう。(私の中では、未だにスペインのDonostia-San Sebastianの
Akelaŕeが一番です。)
MOMAの数々の名画、ミュージカルの「王様と私」、そして美味しい夕食。盛りだくさんで贅沢で、そして楽しい一日が終わりました。
〜続く〜
ご訪問ありがとうございました。