10月29日(木)
もう少し休んでいるという友達をパラドールにおいて、一人夕暮れの中を散歩。
日が傾き始めるとサン・パブロ橋、宙づりの家、パラドール、崖、色々な所にライトがつき始めました。
あの山の上のキリストの像にも。
宙づりの家
(Hanging House)はバルコニーの部分が崖から突き出しています。15世紀には既に存在していたようですが、1920年代に一新されたそうです。
空が薄い青から群青色になり、すみれ色になり、遂には闇の中に人工の光だけが浮き上がります。
すっかり夜の帳がおりた頃、皆でパラドールから旧市街に向かって歩きます。パラドールから旧市街へは徒歩が一番の近道なのです。
夜の街はまた違った顔を見せます。
市庁舎のある広場。
カテドラル
昼間見た素敵な彫刻のあるホテルのレストランへ。
平日だからか、それほど混んでいません。ここの女主人とは良い友達なのだとか。
オリーブの緑色がきれい。もちろん美味しい。
また地元のワイン。
3種類のクロケッタ。その時は忘れないだろうと思っていたのに、今となっては何の種類か思い出せません。確か、真ん中はマッシュルームだったような。全部美味しかったけれど、どれが一番?と聞かれて、真ん中を指差した記憶が。
大きなボウルのサラダ。野菜に飢えていたので頼んでくれたのです。
それぞれ熟成期間の違う3種類のマンチェゴチーズ。私は一番色の濃い熟成度の高いのが好みでした。
トマトの擂り下ろしはどこでも出てきますが、トマトそのものが美味しいから、とても美味しい。パンに付けて食べます。
セラーノハムとポテトのディップ。
お昼に重いものを頂いたら夜は生ハムやチーズなどの軽いものをワインと共に、というのがスペイン流とか。
食後のアーモンドのお菓子とリキュール。何のリキュールだったのか、これも思い出せません。茶色いのはチョコレート?
日本語と英語とスペイン語が飛び交うお喋り。飲んで、食べて、楽しい時間はあっという間に過ぎ去りました。
人通りの無くなった夜道を皆で散歩。クエンカは安全とは言うものの、地元の方と一緒でなかったらとても出来ない夜の散歩です。
今思い返しても、とても不思議な気持ちです。ブログを通して知り合い,お互いにコメントを何年かやり取りするだけで、顔も素性も知らないのに、まるで旧知の友のように温かいものが流れている。
この日のことは決して忘れないでしょう。サンディエゴとは時差が9時間もある遠いクエンカ。お二人がいつまでも幸せでありますように。
ー続くー
ご訪問ありがとうございました。